なぜ”スーツケース”?由来と歴史
更新日:2020/10/21
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「スーツケースって、元々はスーツ専用?」
と疑問に思ってしまった人のために、スーツケースの由来(歴史)を解説します。
※「スーツ(suit)」はセットになった衣装全般を意味します。
誕生時はトランク
旅行鞄(トランク)を最初に作り有名になったのはルイ・ヴィトンと言われています。
当時は旅行や移動用の入れ物がなく、荷物を入れる専門の業者がいて、独自に詰めていたようでした。
そんな中、ルイ・ヴィトンは商機を見つけ、トランクケースを開発したというものです。
最初は木箱で、汽車・馬車移動用にオーダーメイドで作る、特別なものでした。
これがとても人気が出たそうです。
最初は丈夫な運搬用ケースでしたが、次第に軽く持ち運ぶするために革張りに。
※上記二つの引用元「ロハス企業レポート」
名称としてはトランクで、まだスーツケースという名称ではなかったようです。
スーツケースの誕生
スーツケースはトランクの一種で、
「スーツが収納できるトランク=スーツケース」となったものです。
そうしてスーツ専用のトランクも出始めました。
下記はリモワの世界初アルミニウム製スーツケース。
ほぼ移動用タンスですね。
※リモワから引用
これはアルミニウム製ですが、木箱も同じような作りだったのでしょう。
現代では考えられないような、ご立派なスーツケースです。
より現在の形に近くなったのは、
アメリカのサムソナイトという会社が作った大衆用スーツケース。
※サムソナイト・ジャパンから引用
これがとても売れたようで、
1950年には現在のようなジュラルミン製のスーツケースを発売。
各社一斉にジュラルミン製を発売し、リモワも加わっています。
ただ、写真の通り、まだキャスター付きのスーツケースではありません。
スーツケースにキャスターが搭載
1972年、当時サムソナイトの日本総代理店であった日本のスーツケースメーカー「ACE」が、
初のキャスター付きスーツケースを発売。
※引用元「バッグリペアサービス」
これはサムソナイトとACEの共同作品とも言えます。
日本のユーザーからの要望により誕生したようです。
ただまだ横型で、以後縦型へと進化していくことになります。
現在ではキャスターは全世界で標準となったので、なかなかの最先端です。
ただ、当時はアメリカでは「男らしくない」と流行らなかった様子。
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以上、なぜ”スーツケース”?由来と歴史でした。
キャスター付きは意外と新しく、現在だとまだ誕生43年。
60代の方々は「新しい鞄」という認識じゃないかと思います。
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